本日の朝の勉強会
11/12 消化不良(カトラー日本語版p307)

だらだらとした消化器症状を訴える人がいる。
慢性下痢? ゴロゴロ音がする→小腸の疾患? それ以外?
などと考える。

大体外来では、IBS(FD?) ?IBD?癌?薬?で考えることになる。
それ以外は 慢性胆嚢炎 GERD PUD などはあり、しかしFDと言われている原因としても胃も麻痺 腸胃逆流性胃炎 小腸運動障害 ピロリ感染などが含まれている可能性をカトラーさんは指摘している。

お腹がゴロゴロと音がして張ってくるのです。などという主訴にはそれはそんなにつらい物なのかと思ってしまうこともある

排便が正常であればなおさらだが、
実際この人は 上記の特異的な疾患を示唆するものはなにもなく、結果的には乳糖不耐症であった。

「乳糖不耐症はほとんどの人が自分で気づく。また子供のころから始まるものという思い込みから鑑別がでてこなかった」
乳糖以外の糖例えばチューインガム症候群というものもある。
慢性膵炎 甲状腺亢進
また右心不全→臓器うっ血→消化器症状という発想も残しておく。
また狭心症 片頭痛? 義歯不良などのひろい視野も必要

ここでの教訓としては
「一度心因性のラベルが貼られるとなかなか消すことは出来ない」
と言う意味で医師の責任は大きい。
「あまり消化器症状を腸や胃胆嚢などに限定して考えない方がよい」
特にこういう主訴には鑑別は広くとった方がよさそうである。
勉強内容
1 広い主訴理解から広い鑑別を準備する
2 胆石レントゲンでどこまで診断?慢性胆嚢炎とは? エコーでは?
3 乳糖不耐症の確定診断乳糖不耐症について